バス旅の魅力はなんといってもリーズナブルな価格で、気軽に旅行を楽しめることです。高速バスを使って目的地に向かい、その後は自分で自由気ままに旅を楽しむ、もしくは旅行会社が企画しているバスツアーに参加して、様々な特典を利用しながらお得に旅をするなどがあります。
そこで今回は、関西にお住いの皆様におススメのバス旅を5つ選んでご紹介します。
温泉旅
関西には良質な温泉がたくさんあり、バス旅ですぐに行ける有馬温泉、城崎温泉、白浜温泉、などが有名です。有馬温泉は日本三大温泉の一つであり、枕草子や日本書記にも登場します。お湯は「金泉」と「銀泉」があり、とくにこの「金泉」は有名で、赤茶色で海水より塩分濃度がかなり高いため、なめると塩辛いのが特徴です。
その塩分が皮膚に薄い膜をつくり、芯から体があたたまって湯冷めしにくいのと、殺菌効果があるため皮膚疾患に効果があるといわれています。城崎温泉は有馬温泉とともに兵庫県を代表する温泉であり、こちらも平安時代より歌に詠まれていたほど文人などに愛されてきた温泉です。
またお湯にも様々な効能があり、神経痛やリウマチ、冷え性や月経障害など慢性婦人病などにも効くといわれています。さらにこの地はグルメも豊富で、香住カニや丹波牛、新鮮な魚介類もおいしくいただけます。白浜温泉は温泉としての歴史も古く、日本三古湯の一つとされており、このお湯につかると、胃腸病や神経痛にも効くといわれています。
和歌山という土地にはアドベンチャーワールドや、千畳敷、熊野三所神社など観光スポットも多くあるので、温泉のバス旅のついでに観光を楽しむことも可能です。
伊勢神宮
パワースポットとしても人気で、年間を通して参拝客が多く訪れる場所です。伊勢神宮には外宮、内宮がありますが、これらは意外と距離があり、両方訪れようと思うと時間がかかります。その点バス旅では、移動も楽で効率良く観光できるのも魅力です。
しかしツアーによっては外宮のみ、内宮のみの参拝のものもあるので、事前にチェックが必要になるので、そこは注意するようにしましょう。基本的に伊勢神宮は、外宮を参拝してから内宮に行くというのが正しいお参りの方法になります。
外宮は、衣食住や産業を守っているといわれる「豊受大御神(とようけのおおみかみ)」が祀られており、内宮に祀られている「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」に食事をお供えする行事を朝と夕の一日二度、1000年以上この外宮で行われているといいます。
なので、できればバスツアーに参加するときも、外宮と内宮両方お参りするものに参加しておきたいものですね。また外宮から内宮に向かうときにあるのが、「猿田彦神社」です。全国の猿田彦と呼ばれている神社の総本社になっているものであり、その神社の境内には「佐瑠女(さるめ)神社」が立っています。
こちらに祀られている天宇受売名命(あめのうずめのみこと)は、縁結びの神様としても有名なので女性に人気のスポットです。また恋愛の縁でだけではなく、友人や仕事関係にも良縁を運んでくれるといわれています。伊勢神宮をお参りしたあとは、内宮の近くのおかげ横丁でグルメやお買い物もぜひ楽しんでみましょう。
大塚国際美術館
徳島県にある大塚国際美術館も関西からはすぐに行ける距離で、バスでの所要時間は、大阪駅からは約2時間30分、なんばからも2時間ほどで到着します。約1000点ほどの世界の名画が展示されており、すべての作品が原画を陶板で原寸大に再現されたレプリカであるという、世界発の美術館としても注目されています。
特に有名なモナリザの絵は、本場フランスルーブル美術館では世界中から観光客が訪れており、モナリザの周りは常に人混みでなかなか近くで見ることは困難です。その点大塚国際美術館に展示されているものは、近くでじっくり鑑賞することが出来るのもうれしいポイントです。
またこちらの美術館は、地元徳島出身のシンガーソングライターの米津玄師が、2018年に紅白歌合戦に出演した際の舞台として使われたことも有名です。作品の数も多く館内もとても広いため、作品をしっかり眺めているととても時間がかかってしまいます。
バスツアーの場合だと時間に限りがあるので、マップのおススメコースを参考にして回るなどして、効率よく鑑賞する必要があります。
カニツアー
寒い季節になると、旅行会社がこぞって発売し始めるのがカニツアーのバス旅です。関西圏は、カニがおいしい日本海の地域にもバスで3時間以内で行ける場所がたくさんあります。福井県では越前ガニ、京都から山陰地方にかけては松葉ガニが堪能できます。
まず福井の越前ガニですが、これは黄色のタグがついているオスのズワイガニのことを指します。甲羅や爪は大きく脚が長いのが特徴で、中の身は甘みがあり、甲羅の中はコクのあるカニ味噌がしっかり詰まっています。そして松葉ガニは、成長したオスのカニのことを言います。
ぎっしりと身がつまり、上品な味が特徴です。カニは高級でなかなか手が出ないという場合でも、バス旅を利用すると日帰りで1万円前後で行けることもあり、とてもリーズナブルです。さらにお値段以上のカニ料理のコースを堪能できるほか温泉や観光を楽しめる、さらに旅行会社からのお土産ももらえたりするのでかなりお得に楽しむことができます。
出雲大社
日本一の縁結びとしても人気のスポット出雲大社へも、関西からバス旅が可能です。大阪駅から出雲に行く場合は、5時間半ほどと結構時間はかかりますが、金額は5600円から6500円ほどとかなりリーズナブルです。
一日10本以上の便があり、そのうち1便は夜行バスでその際は夜の11時ごろに出発して翌朝の8時ごろに出雲に到着します。バス内はゆったりしており、トイレもついているので長時間旅でも安心して過ごすことができます。
またバスは、出雲大社まで徒歩で2~3分ほどの場所に停車してくれるので、到着してすぐに出雲大社に参拝できます。旅行会社のバスツアーを利用すれば、グルメや観光も楽にできるのでそちらのバス旅もおすすめです。そんな出雲大社は毎年10月になると、全国の神様が集まり会議をするといわれています。
なので、10月は一般的には「神無月(かんなづき)」といわれていますが、ここ出雲大社では「神在月(かみありづき)」と呼ばれています。そのため、10月には全国から多くの観光客が訪れ、少しでもご利益を授かろうと参拝に訪れます。
出雲大社は恋愛の縁で有名ですが、それ以外の良縁にも効果をもたらしてくれるといいます。
バス旅でお得に楽しもう
バス旅の魅力は、なんといってもリーズナブルなのに満足度が高いところです。泊りでしっかり楽しむのも良し、日帰りで気軽に楽しむのも良し、自分の好きな旅行スタイルを選べます。さらに思い立ったら一人でも、さっと行けるのもバス旅ならではです。
関西地方は旅行に適した場所にあり、関西圏内はもちろん、周辺の地域も魅力的な場所がたくさんあります。一人旅はもちろん、お友達や家族を誘ってバス旅を楽しんでみましょう。
参考資料→日帰りバスツアー 大阪発 > オリオンツアーhttps://orion-bustabi.com/kansai